結合組織移植術（CTG）とは？

結合組織移植術（Connective Tissue Graft: CTG）とは、歯茎の退縮や根面の露出を改善するために行う歯周組織の再生治療の一つです。歯茎が下がると、見た目の問題だけでなく、歯の根が露出して知覚過敏や虫歯のリスクが増します。

結合組織移植術は、患者様の口腔内から採取した結合組織を、歯茎の薄い部分や下がった部分に移植して、歯茎の厚みと健康を回復させる治療法です。特に、審美的な改善を希望する患者様や、知覚過敏を軽減したい方に効果的です。

当院でもこの治療法を取り入れており、患者様自身の組織を使用するため、拒絶反応や異物反応が少ないのが特徴です。

こんな方におすすめ

結合組織移植術（CTG）は、以下のような症状やお悩みをお持ちの方に特におすすめです。

歯茎が下がってきたと感じる

歯茎が下がることで歯の根が露出して、見た目や健康に影響を与えてしまっている方に適しています。

知覚過敏で悩んでいる

歯の根が露出することで起こる知覚過敏を軽減する効果が期待できます。

歯の根元のむし歯が気になる

歯茎が下がることで、露出した歯の根元が虫歯にかかりやすくなります。

審美的に歯茎のバランスを整えたい

笑ったときに歯茎が不均等に見える場合や、歯茎のボリューム不足が気になる場合に見た目の改善が期待できます。

当院の結合組織移植術（CTG）治療における特徴

当院の結合組織移植術（CTG）の特徴は次の通りです。

1. 高度技術を持つ歯科医師による治療

当院では、歯周病や歯肉再生治療に経験豊富な歯科医師が治療を行います。これにより、確実な結果を提供し、歯茎の形状や色調を慎重に整え、自然で美しい仕上がりを目指します。

2. 患者様の負担を軽減する新技術

手術時の痛みや不快感を最小限に抑えるため、先端の麻酔技術や治療器具を使用しています。

3. 患者様一人ひとりの状況に合った治療計画

患者様一人ひとりの歯茎の状態やお悩みに合わせた治療計画を作成します。審美性だけでなく、機能性も重視した治療を行います。

4.歯茎のボリュームを作る

当院の結合組織移植術（CTG）治療は、部分的に歯肉のボリュームを回復することが可能です。移植した歯肉は周囲の組織にくっつき安いため、治療成績は良好です。歯茎が痩せて、見栄えが悪い場合はCTGを行うことで審美性も高めることができます。

結合組織移植術（CTG）治療のメリット

結合組織移植術には、以下のようなメリットがあります。

1. 歯茎の健康を回復

歯茎が厚くなることで、根面の露出が減り、歯の健康が保たれます。これにより、知覚過敏や虫歯のリスクも軽減します。

2. 審美的な改善

歯茎が退縮している場合、見た目に影響します。これにより自然な形状の歯茎を再現が可能です。

3. 持続的な効果

患者様自身の組織を使用するため、長期間にわたり安定した結果が期待できます。術後のケアをしっかり行うことで、長く健康な状態を保つことができます。

4. 知覚過敏の軽減

歯の根が保護されることで、冷たいものや甘いものに対する知覚過敏の症状が改善されます。

結合組織移植術（CTG）治療のデメリット

一方で、結合組織移植術には以下のようなデメリットもあります。

1. 手術が必要

CTGは外科的な治療であるため、多少の痛みや腫れが術後に発生する可能性があります。また、回復に一定の期間が必要です。

2. 治療後のケアが重要

手術後の適切なケアが必要であり、口腔内の清潔を保つための指示を守ることが求められます。また、術後の定期的なメンテナンスも重要です。

3. 費用が高額になることがある

CTGは高度な技術と時間を要する治療であるため、治療費が高額になることがあります。これは保険適用外のケースも多いため、事前に費用について確認することが重要です。

当院の結合組織移植術（CTG）治療の流れ

当院の結合組織移植術は以下の流れで進めています。