あざみ野L...岡見歯科、歯科衛生士の加藤です。
先日、世田谷で開催された一般社団法人国際医療歯科医療協会(IDMA)主催の「歯科麻酔および救急蘇生講習」に参加させて頂きました。

歯科診療において痛みを取り除く歯科麻酔は欠かすことのできない行為です。
皆さんはあまりご存じないと思いますが、この歯科麻酔は法律上歯科衛生士も行うことができます。(歯科衛生士法第2条 2)。これは厚生労働省も認めていることですが、以下の条件を挙げております。
“当該行為の身体への影響の大きさに鑑みて、歯科医師が患者の状態や、当該行為を実施させようとする歯科衛生士の知識及び技能等を踏まえて実施の可否を判断し、当該歯科衛生士に対して指示をした上で実施される必要がある”
つまり、歯科麻酔を行う歯科衛生士は国家試験に合格した後、歯科麻酔とそれに伴う偶発症への対応について十分知識と技能を習得していなければならないということです。
そこで歯周病治療(歯肉縁下の歯石の除去と歯根面の滑沢化)を行う際の歯科麻酔に限り、一般社団法人国際歯科医療協会(IDMA)の主催する歯科麻酔講習会を受講し、その試験に合格した歯科衛生士に限り歯科麻酔を院長の元、患者様に行うこととさせていただきました。
スケジュールは午前中に歯科医師や歯科衛生士についての法律の講義、その後歯科麻酔についての解剖学や薬理学、臨床手技についての講義を受講しました。
お昼休憩を挟み午後は救急救命の講義を受講し、実習も行いました。

歯科麻酔の講義のあと、確認のテストがあり無事合格することができました!
麻酔は、「痛みを抑える」ための大切な処置ですが、打ち方ひとつで患者さんの感じ方が大きく変わること、また麻酔があることで、痛みや負担なく治療ができることを改めて実感しました。

なお、麻酔を行ったあとは、2~3時間ほど効果が続くため、うっかり唇やほっぺたを噛んだり、熱い飲み物で火傷をしないように注意が必要です。
治療後は、麻酔が完全に切れるまで、無理せずゆっくりすごしていただければと思います。
当院では炎症のある歯肉部位や歯茎の中のクリーニング等、痛みを伴う可能性の治療の際、極力痛みの少ないクリーニングを行えるよう研鑽に努めてまいります。クリーニングで痛い経験をされた方も安心してご来院ください。