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2026.05.18

【あざみ野 歯科】歯磨きでしみるのは要注意。原因と今日からできる対策

歯磨きのたびに「ズキン」とした痛みを感じたことはないでしょうか。冷たい水でうがいをするだけでもしみる、歯ブラシが歯に触れた瞬間に違和感がある――そんな症状を「たいしたことない」と放置している患者さまは少なくありません。しかし、この「しみる」という感覚は、お口の中で何らかの異変が起きているサインである可能性が高いのです。

しみる原因として考えられること

歯がしみる原因はひとつではなく、複数の可能性が重なっていることもあります。

知覚過敏

歯の表面を覆うエナメル質が薄くなったり、歯と歯ぐきの境目が露出したりすると、その内側にある「象牙質」が刺激に敏感な状態になります。象牙質には細い管(象牙細管)が無数に走っており、冷たさや摩擦などの刺激が神経へ伝わりやすくなります。これが知覚過敏と呼ばれる状態です。歯ぎしりや食いしばりの習慣がある方、酸味の強い飲食物をよく摂る方、力を入れすぎた歯磨きを続けている方は、エナメル質が傷つきやすく、こうした症状が出やすい傾向にあります。

虫歯(う蝕)

虫歯が進行してくると、歯磨きや飲食の際にしみる症状が現れます。知覚過敏と混同されやすいのですが、虫歯の場合は特定の歯だけに痛みが集中することが多く、甘いものや温かいものでもしみるケースがあります。初期は自覚症状がないまま進みやすいため、「しみる」という段階はすでにある程度進行しているサインともいえます。

歯ぐきの退縮

歯磨きの仕方などによって、歯ぐきが少しずつ下がることがあります。本来は歯ぐきに隠れているはずの歯の根の部分が露出すると、エナメル質よりも刺激に弱いため、しみやすくなります。歯ぐきの退縮には、歯周病が背景に潜んでいる場合もあります。

知覚過敏と虫歯、どう見分ける?

患者さまご自身での判断はなかなか難しいものですが、ひとつの目安として参考にしてください。

知覚過敏の場合、冷たいものや歯ブラシの摩擦など「特定の刺激」に反応し、その刺激が消えれば痛みも比較的早く落ち着くことが多いです。一方で虫歯が原因の場合、甘いものや温かいものでもしみたり、何もしていないのにジンジンと痛んだりすることがあります。また、歯の表面に黒ずみや変色が見られることもあります。

ただし、両者が同時に起きていることもありますし、歯科医師による診察なしに正確に区別するのは困難です。「最近しみるかな」と感じたら、早めに受診されることをおすすめします。

今日からできる対策

しみる症状を和らげるために、日常のなかで取り組めることをご紹介します。

まず見直していただきたいのが、歯磨きの力加減です。「しっかり磨こう」という意識から、必要以上に力を入れている方は多くいらっしゃいます。歯ブラシは鉛筆を持つ程度の軽い力で十分で、過度な力はエナメル質や歯ぐきを傷める原因になります。あわせて、歯ブラシの毛先の硬さも確認してみてください。硬めのブラシは歯垢を落としやすいイメージがありますが、歯や歯ぐきへの負担が大きく、しみる症状がある患者さまには柔らかめのタイプが適しています。

知覚過敏用の歯磨き粉の使用も選択肢のひとつです。硝酸カリウムや乳酸アルミニウムなどの成分が、神経への刺激を和らげたり象牙細管をふさいだりする働きをします。ただし、あくまで症状を一時的に抑えるものであり、根本的な解決にはなりません。

もうひとつ意識していただきたいのが、酸性の強い飲食物を摂った直後の歯磨きです。炭酸飲料や柑橘類などを口にした後は、酸の影響でエナメル質が一時的に軟化しています。そのまますぐに磨くと表面が削れやすくなるため、水でうがいをしてから30分ほど置いた後に磨くのが理想的です。

しみる症状は、放置しないことが大切です

「我慢できる程度だから」と様子を見ている患者さまも多いかと思います。しかし、知覚過敏も虫歯も、時間が経つにつれて症状が悪化します。虫歯であれば神経にまで進行し、最悪の場合、神経をとらなくてはいけなくなったり、抜歯をしなければいけなくなることがあります。知覚過敏も、歯周病が原因のひとつになっている場合は、歯を支える骨の吸収が静かに進行している可能性があります。

当院では、しみる原因をしっかり確認したうえで、患者さまひとりひとりの状態に合わせた治療をご提案しています。「最近しみるようになった」「ずっと気になっていた」という方は、ぜひ一度ご来院ください。早めの受診が、歯を長く守ることに直結します。